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Japanese Red Cross Society

放射線科

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放射線部門では、一般撮影をはじめ、CT・MRI・透視検査・マンモグラフィー・骨密度測定・血管撮影検査などの業務を行っています。放射線診断医師1名、診療放射線技師14名、助手1名、事務3名で構成され、常に患者さまに寄り添った 『やさしい検査』 と 『診療に有用な画像情報』 を提供できるよう心がけています。

2018年1月1日の新病院開院に伴い、CT、MRI、血管撮影、X線テレビ、マンモグラフィーの更新を行いましたので紹介いたします。

放射線科

血管撮影装置

この度、最新鋭の血管撮影装置としてPHILIPS社製Azurionが2台導入されました。血管撮影とは、大腿部付け根や手首などの血管よりカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤や治療機器を用いて血管内検査及び治療(IVR:インターベーショナルラジオロジー)を行う装置です。当院では、特に心筋梗塞・脳梗塞など緊急を要する虚血性疾患の治療などに、医療スタッフが24時間体制で対応しています。

Azurion は高画質かつ低被ばくで検査や治療を行うことが可能です。様々な新テクノロジーが搭載されており、患者さまだけでなく術者にも優しい設計となっています。なお、Azurionにプログラムされた最新のアプリケーションを用いることで、頭部領域・循環器領域・腹部領域・大血管領域・末梢血管領域など、全身の検査や治療が安全かつスムーズに施行できます。

血管撮影装置

CT装置

X線を用いて体の内部を断面として画像化する装置で、このほど当院では、80列同時収集を実現した最新のマルチスライスCTキャノン社製Aquilion PrimeSPを導入致しました。新しいハードウェア技術と高度なソフトウェア技術が融合され、同時80列撮影から、160スライスの画像再構成を実現致します。3次元再構成の技術を活かして、さらに鮮明で滑らかな3D次元画像を作成することも可能です。新しいマルチスライスCTのとして、通常検査から冠動脈CTなどのハイレベルな撮影までを、高画質/高性能で実現します。最新の被ばく低減機能が搭載されており、従来よりも被ばくを低減した優しい検査が可能です。また、体内金属による画像の不鮮明さを改善する画期的なソフトウェアが搭載されており、以前のCTでは観察が困難であった方も検査が行えるようになりました。さらに、最新の技術により、診断から治療効果の経過観察まで様々な用途に対応します。

CT装置

MRI装置

強い磁場内(磁石の中)で、電磁波を用いた核磁気共鳴現象を利用し、生体内部より信号を取得し断層画像を得る装置です。CTなどと違いX線による被ばくはなく非侵襲的に検査が行える画像診断装置です。

当院では、診断能力の更なる向上の一環としまして、最新鋭の1.5T超伝導MRI装置、ドイツSIEMENS社製MAGNETOM Amiraを2台導入致しました。

圧迫感の少ないデザイン、静音技術により、高画質を維持したままの従来装置と比べ良好な環境で検査を受けていただけます。心理的負担を軽減するほか騒音が起因となる体動のリスクなども低減できるので患者さんに優しい検査を提供できます。

最新のソフトウェアにより、さまざまな撮像領域において質の高い画像情報が収集可能となりました。また、動きに強い撮像補正技術を用いているため、動きの止まらない患者さまにも安定した検査が行えるようになりました。息止めの必要な検査においては、高速撮像が可能なため、検査時の息止め時間が短縮となります。

MRI装置

X線テレビ装置

X線を用いてリアルタイム映像で身体内部の様子を観察しながら撮影、診断、処置、治療を行うための装置です。

当院では、消化管造影・骨折・脱臼の整復・嚥下造影・各種透視下処置・透視下での内視鏡検査・治療(膵胆管造影・乳頭切開術・ステント挿入術)などが行われています。このほどフラットパネル型デジタル検出器搭載X線テレビシステム装置、日立社製EXAVISTAを2台導入し従来装置より低被ばくで高精細な透視画像を提供できます。

X線テレビ装置

マンモグラフィー装置

乳房撮影装置(マンモグラフィー)は、乳がん特にがんの微細石灰化を見つけ出すことに優れております。当院はマンモグラフィー検診施設画像認定を取得しており、FPDシステムの装置を駆使して早期がんの発見に取り組んでいます。このたびフラットパネル型デジタル検出器を採用したマンモグラフィー装置、SIEMENS社製MAMMOMAT Inspirationを導入し、少量のX線量で質の高い画像を撮影できるようになりました。またトモシンセシスの技術により、薄い横断像での精密検査で、これまで見えにくかった乳腺の重なりを解消し精度の高い情報を得ることもできます。

マンモグラフィー装置

診療実績

診療実績 令和5年度
共同利用件数
CT 273件
MRI 95件
読影件数
CT 9,434件
MRI 2,623件
CT検査 12,959件
MRI検査 5,571件
血管撮影 688件
一般撮影 28,318件
乳房撮影 1,596件
透視撮影 1,278件
骨密度測定 572件
ポータブル 4,908件
術中透視 350件
PACS 画像取込・複写 5,934件
  • 放射線科部長菊田 学

    専門

    画像診断(特にCT・MRI)

    所属学会、認定、専門医等

    日本医学放射線学会
    日本医学放射線学会専門医

放射線科部設置装置(2019年1月1日現在)

  • 一般撮影装置:4台
  • CT装置:1台(80列)
  • MRI装置:2台(1.5T)
  • 血管撮影装置:2台(循環器用、全身用)
  • 乳房撮影装置:1台
  • X線テレビ装置:2台
  • 骨密度測定装置:1台
  • 移動型撮影装置:4台
  • 移動型透視装置:3台